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「なりきりネタなんでもあり板」で日々プレイされている「TRPGスレ」のレビューブログです。 TRPGスレについてはhttp://www43.atwiki.jp/narikiriitatrpg/pages/56.html参照

2024年10月15日 (Tue)
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2012年06月23日 (Sat)

記念すべき第一回目のレビューということで、色々と革新的な試みの多かったブーン系スレについて書きたいと思います。
何を隠そう、私もブーン系スレに参加していたメンバーでした。
初期の参戦ラッシュでもみくちゃにされて、結局断念しちゃったけど。

いわゆる盤外戦術の大御所がスレ主だけあって、本編以外の所で色々と騒動があったけど、今回はあえてそこらへんには言及せずシナリオのみについて語ろうと思います。

ブーン系スレ。
あらすじを簡単に説明すると、舞台となる現代ベースの大都市に、いくつもの平行世界から召喚されたPLたちが、『文明』というアイテムや、『進研』『公文』『休鉄会』といった組織、『ロールの強制』という現象に悩まされながら、異世界に自分たちの居場所を得るために戦っていく……というお話。

『イデア』というキーアイテムを巡るシナリオだったはずだけど、これを扱っていたGMが退場してしまったので、実質的に上記のようなお話になっていたと記憶しています。

感覚的には、昔NHKで放映されてた『ツバサ・クロニクル』に似た感じの話かなー、というイメージ。

さて、目的もわからず集められた異世界人達は、舞台となる世界で強烈な洗礼を受けます。
それが、『文明』と呼ばれる超常現象を引き起こすアイテムと、それを悪用する者たち『進研』との戦闘。
この文明の設定がなかなかユニークで、かつかなり作りこまれています。
簡潔に説明すると、『とある"因子"が蓄積されることで突発的に超常の力が宿った日用品』。
つまり、この世界の連中はみんな、ドライヤーやらサングラスやら万年筆やらで戦っているのです。

ここが、ブーンスレ最大の特徴にして見所だと思います。
この世界では、文明が宿ることが事故や災難といった扱いになっています。
普段使いの日用品が、突然人を殺せるような力を持ち、そしてそれを知らずに使ってしまったら……。
そういう日常に潜む非日常との付き合い方が、『進研』や『公文』といった組織を成り立たせ、社会に組み込まれている。
それがよく世界観に顕れていて、これだけでも一本話が書けそうなのが素晴らしい。

惜しむらくは、そういう「裏テーマ」みたいなのを理解できてない参加者が多かったということ。
ナイフや拳銃ならともかく、馬鹿でかい剣や槍の文明が出てきた時はとても歯がゆい思いをしました。
普通武器にならないものが武器になってしまう世界観が魅力なのに、そんなファンタジーな武器出してどうするよ、と。
これが、剣や槍を出すのが異世界人の側だったら、それはそれで面白くなったと思います。
住んでる世界が違うってことの何よりな表現になりますからね。
しかし、舞台世界の住民が剣やら槍やら担ぎだしてきちゃったらそれはもうただのトンチンカンではないでしょうか。

さて、異世界人たちを苛むのは敵対組織だけではありません。
文明ヤクザにさらわれた仲間を救出した夜、彼らは原因不明の奇病で倒れることになります。
ある者は高熱に意識を奪われ、ある者は身体が透け始めて最後にはその世界から消滅してしまう、恐ろしい病。
その世界にのみ根付く=異世界人たちに抗体のない病原菌の仕業かと疑いもしましたが、実状は違いました。
『ロールの強制』。異世界人たちはこの世界に喚ばれたさいに各々の役割(ロール)を持たされており、
これを順守しなかったために世界そのものから制裁を加えられていたのでした。

役割を果せることで奇病から立ち直った異世界人達。
奇しくもロールの強制を経験することで、彼らがどうしてこの世界に喚ばれたのか、その謎が少しずつわかってきました。
しかし、未だ文明使い達による襲撃の不安は残ります。謎を解く前に殺されてしまっては元も子もありません。
世界に対して向き合うには、その世界においての立場が必要。
そしてこの世界における立場とは、そのまま文明に対する理解度や所持する文明の強さにつながります。
そこで、異世界人たちはここで初めて能動的に、文明と向き合うべく、文明を扱う闇マーケット「文明市」へ向かうのでした。

私は復帰できる機会を伺おうとこの辺までROMっていたのですが、この直後に例のブーン騒動があって、
ブーン系スレは空中分解。一番おもしろくなるところで終わってしまいました。

後々から読み返して思うに、ブーン系スレはできる人とできない人の差が激しかったように思います。
できる人はGMの放り出した設定をちゃんと受け止めて、その人独自のテイストを施した世界観を作れていました。
しかし、できない人は本当にレスを読んでるのかすら不安になるほど。
先述した刀剣の文明なんかもそうですが、自分のやりたいことありきで世界観をねじ曲げてしまうから質が悪い。
ここらへんのコンセンサスをもっと徹底できていれば、ブーン系の末路はもっと変わったものになっていたのではないでしょうか。

ブーン系スレレビュー・シナリオ編。
こんなところで、筆を置かせていただきます。

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2012年06月22日 (Fri)
恥ずかしげなくブログを開設
主にTRPGスレのレビューを書いていこうとおもいます

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