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「なりきりネタなんでもあり板」で日々プレイされている「TRPGスレ」のレビューブログです。 TRPGスレについてはhttp://www43.atwiki.jp/narikiriitatrpg/pages/56.html参照

2024年10月15日 (Tue)
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2012年07月11日 (Wed)
こんばんわ。
積みアニメが残っているのに今季アニメが始まってしまい、
というか前前季ぐらいから撮り貯めてあるのを一向に消化できてないことに気付きました。
録画は便利だけれど、いつでも見れるということは裏を返せば今は見ないということですからね。
自己管理しないと文明の利器はどんどん自分をダメにしていきます。
飽食の時代に育った子供たちが、食べ物の本当のありがたみに気付かないように。
一見夢の発明に見えるものでも、それが浸透するにあたって古き良き何かが失われていくものです。
 
というわけで、「人が生き返る夢のような世界」に石を投げ続ける者達の物語。
今回はジェンスレの序盤について語ろうと思います。
 
ジェンスレ。
肥溜めではこの呼び名が浸透していますが、正式名称は「キャラクター分担型リレー小説やろうぜ!」です。
元は創作発表板へとTRPGジャンルを広めるべく、交流場として立てられたスレでした。
それが、折角なので創発の人に見てもらいながらテストプレイをしてみよう、という話になり。
やがてなな板の歴史に大きく爪痕を残す大事件と、その衝撃的すぎるラストバトルで伝説となったスレです。
 
この件についても、肥溜めウンコマンとしては口角泡を飛ばして語りたくもありますが、自重。
涙をのんで、シナリオの内容について語るだけに留めます。
 
さて、ジェンスレはテストプレイからの派生スレという出自もあって、序盤中盤終盤で話の雰囲気も内容も大きく変わります。
なんでもありな世界観で人格破綻者たちが無軌道に冒険を繰り広げるギャグ分過多なコメディの序盤。
旅が終わりを迎え、目的を望まぬ形で達成してしまい、これで本当に良かったのかと右往左往するバトル多めで若干シリアスな中盤。
そして中盤からの伏線が回収され、明らかになった強大な敵と過酷な現実に立ち向かい戦いに明け暮れるシリアス偏重の終盤。
 
ROMとしては、序盤のコメディで大いに笑わせてもらったので序盤が好きなのですが、やはりラストバトルの凄まじさも外せない。
というか、ジェンスレのバトルは新生ヘヴィとはまた異なる意味で非常にテクニカルで、本当に見ていて飽きませんでした。
今回は序盤ということでバトルにはあまり触れませんのであしからず。
 
では改めて、ジェンスレ。
ジャンルは『ドラクエパロディ系冒険もの』、同系統としては魔法陣グルグルが挙げられます。
コンセプトは『ファンタジーのお約束を真面目に考える』テーマはスレ主本人の言葉を借りて『問い続けること』。
特に序盤はパロディの色合いが強く、同人誌のようなノリの話が続きます。
主要キャラの一人に至っては、ドラゴンボールのアニメオリジナルキャラをそのまま持ってくるという無茶苦茶ぶり。
序盤はドラクエ風のオールドファンタジーな世界観だったのに、いつの間にかネットをやったりゲームをやったり。
そんな出鱈目なシナリオを許容し、まともなテーマへと昇華できてしまう世界観が、ジェンスレの魅力だと思います。
 
ジェンスレの舞台となる世界では、蘇生魔法(ザオリク)が社会に浸透していて、人は死んでも生き返ります。
その蘇生可能範囲は実に広範で応用が効き、死体が爆散でもしないかぎり確実に蘇生可能というとんでもないもの。
蘇生魔法のコストも極めて低く、これによりその世界では実質的に死に別れが存在しないことになっています。
 
一見すると、誰も死なない理想郷のようにも見えます。
しかしその裏では、人が死なないことによる弊害が、着々と世界の首を締め続けているのでした。
死なないということは、生存本能が働かないということです。
機能不全となった生存本能の中には、種の保存を旨とする命令も当然含まれています。
 
つまり、人は死の恐怖から解放されると、子供を作らなくなってしまう。
この世界では、出生率の低下が極めて深刻なレベルに達しており、人口が頭打ちになってしまっていました。
死にはしなくても、老いはします。
極端な少子高齢化は、この世界を老人だらけにするまで余暇いくばくもありませんでした。
 
そこで立ち上がったのが、本編の主人公たち。
光の勇者、未就学児、大悪魔、炎精霊と契約した浪人生などバラエティに富んだ面子が、時折お互いに衝突し合いながらも、
蘇生魔法が世界にもたらす影響とその打開を求めて、各地に栄える四大精霊を尋ねる旅をします。
とはいえ、ノリはお遍路さんみたいなもので、物見遊山の観光気分でもあります。
コメディ色の強い冒険ものとして、アニメ・漫画・ゲームなどのネタを盛大にパロディしながら彼らの旅は続くのでした。
 
作中で出てくるパロディネタは、全て舞台世界で流通しているアニメや漫画のネタという扱いになっています。
オールドファンタジーの勇者や魔法使い達が、アニメについて語り合うという状況の歪さ。
世界観はドラクエなのに、普通に携帯電話やパソコンやテレビなんかが街に溢れかえっています。
当初はただ無軌道で出鱈目な世界観なのだと解釈していましたが、この無秩序っぷりも重要な伏線でした。
人が死なない=世代交代が起きないので、古いものと新しいものがごっちゃになってしまっているということです。
 
こんな感じでコメディパートの傍らでしっかりと世界の問題点を描写しながら、彼らの旅はついに終わりを迎えます。
目的が望まない形で叶えられ、変わってしまった世界で、彼らが直面した現実とは?
シリアス多めになってくる中盤も非常に面白かったので、またレビューをしようと思います。
 
ご清聴ありがとうございました。

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無題
いつも楽しみに閲覧しております。
是非。ダークファンタジーのレビューを見てみたいです。
機会がありましたらお願いします。
名無し 2012/07/13(Fri)03:38:37 編集
Re:無題
御閲覧ありがとうございます
リクエスト承りました
【2012/07/16 11:19】
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