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「なりきりネタなんでもあり板」で日々プレイされている「TRPGスレ」のレビューブログです。 TRPGスレについてはhttp://www43.atwiki.jp/narikiriitatrpg/pages/56.html参照

2024年10月15日 (Tue)
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2012年06月24日 (Sun)

ブーンのキャラクタ編、設定編あたりと迷いましたが同じスレで二度続けるのもアレなので今回はブラまほ。
私は参加自体はしていませんが、一時期肥溜めで話題になった頃からROMり始めました。
この先も参加する予定はないけれど、ROMは続けるつもりです。

このスレもこのスレで色々と騒動があって、そこについて語りたくもあるのだけれど、
ブログの先駆者たるお二方が既にさんざん言いたいこと言ってくれてるので割愛します。
・・・私は結構ガンダムさん好きでしたけどね。ガンダム自体は知らないけど。

ブラック魔法少女。
スレ開始時期は、ちょうど『魔法少女まどか☆マギカ』が放映されてる真っ最中であり、
それを元ネタにしたスレということもあって、本編中にもまどマギネタが散見されます。(特に花と飛行機)

コンセプトはそのまま「ブラックな作風の魔法少女モノ」。
本編中でも現実のブラック企業になぞらえたブラック魔法少女という呼称が出てきましたね。
少女たちが自分の巻き込まれた戦いに対してスタンスを決めるという意味で、良いミーニングだと思いました。

なんでも願いを叶えてくれるマジックアイテム『魔法核』。
魔法少女たちの魔法の源であり、願いを湛える器でもあるこれは、しかしある条件を満たさないと願いを叶えてくれません。
その条件とは、自分以外の魔法少女と戦い、その魔法核を奪い、自分の魔法核と融合させること。
自分の力だけじゃ叶えられない夢も、他人の力と合わせればきっと叶う・・・それを強制的に執行させるシステムなのでした。
当然、願った事象が大規模であればあるほど、困難であればあるほど、叶えるのに必要な魔法核の数は増えていきます。
魔法核を得るには、他の魔法少女を倒すしかない。
そして倒された魔法少女は願いを失った「亡者」と化して意志なく人を襲うため、倒した相手は必ず殺さなければなりません。
そのため、魔法少女たちは否応なく魔を喰い魔に喰われる孤独な殺し合いへと巻き込まれていくのでした。

ブラまほでは、全編を通してこの「殺し合いに巻き込まれた少女たち」というテーマが描写されていきます。
彼女たちはみな平和で安穏とした日常から、悪く言えば単調な毎日から突如として戦場に放り出されました。
魔法少女は変身すると一般人の目からは見えなくなるため、時には賑わう街中で、道行く人のすぐ傍で殺し合いになることも。
通いなれた道が、住み慣れた街が、一瞬後には誰にも気付かれぬまま戦場に変わる。
ほんの昨日まで中間テストの点数を気にして憂鬱になっていた少女たちが、血みどろの魔法合戦を演じる。
彼女たち魔法少女を取り巻く日常と非日常のアンビバレンスさが、このスレの大きな魅力になっていると思います。

そしてもう一つのテーマ。「願いを叶えるために他人の願いを奪ってもいいの?」
本編中で幾度か問われたこの命題は、いかにも平和ボケした、良く言えば少女らしい疑問です。
そしてここが本家のまどか☆マギカと一番異なる部分でしょう。
まどか☆マギカの場合、願いそのものよりも過酷な魔女討伐の命運を背負った魔法少女たちの苦難と懊悩に焦点が当たっていました。
願いを叶えてもらったとは言え、その後はひたすら人知れず、誰にも褒めてもらえず命を賭け続ける少女たち。
ブラまほの場合は、まだ願いを叶えてもらってすらいません。少女たちは、これから願いを叶えるために戦うのです。
まどか☆マギカが自己の心中の二律背反に苦しむ話だとすれば、ブラまほは同じ目的の者との対立を描いているわけですね。

作中では、魔法少女の願いに対する傾向は大きく分けて二種類いました。
願いの為なら他者を殺すことも厭わず、積極的に戦いを好む者。
そして自分の為に他人を犠牲にすることを許せず、専守防衛的にしか魔法での戦いをできない者。
前者は敵役として参加したPLやNPCに多く、いわゆる主人公サイドの者たちが後者でした。
後者の気持ちは、バトル作品として読んでいる読み手からすれば焦れったいばかりですが、同時に共感もできることでしょう。

ある日突然拳銃を持たされたからと言って、それを使っていきなり強盗目的で他人を射殺できる者などいません。
それができるとしたら、その者はきっと心のどこかが壊れているか、日常的に他者を虐げることに慣れた者です。
そして、魔法少女になったのは、つい先日まで平凡な毒にも薬にもならない人生を送っていた少女たち。
力に酔いしれることもあるでしょうが、大抵は敵を殺す力を持て余し二の足を踏むばかりのはずです。
それが普通です。
普通の少女たちが殺し合いを演じることになっていくからこそ、このスレは面白い。
殺し合いに積極的なバトルロイヤルモノが見たけりゃFateでも見とけばいいんです。
今放映されてるFate/zero、すごく面白いですね。脱線するのでコレ以上は語りませんが。

よく、肥溜めやお二方の感想を見ていると「ブラまほは全然ブラックじゃない」とか「もっと救いのない話が良い」とか、
そういうコレジャナイ的な意見をよく目にしますが、私はそうは思いません。
血飛沫ブシャーで内臓ドロドロで悲鳴ギャーギャーだけがブラック描写ではないはずです。
ブラまほは、一見してバトル作品のような熱血展開に沿いながらも、根底に漂う不安定さ、息苦しさ・・・
そんな『リアルなブラックさ』が魅力的なスレだと私は感じました。

我々読み手が死合上等なバトル漫画やスプラッタ作品を見るうり目が肥え、麻痺してしまっていた人として当然の感覚。
それを思い出させてくれる良作スレではないでしょうか、というところで。
ようやく再開の目処も立ったようですし、また楽しくROMらせてもらおうと思います。

最後に、ブラまほスレの益々のご健勝とご検討をお祈りして、今日はここまで。
いずれメインキャラクターの講評もやってみたいと思います。
ご清澄ありがとうございました。

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2012年06月23日 (Sat)

記念すべき第一回目のレビューということで、色々と革新的な試みの多かったブーン系スレについて書きたいと思います。
何を隠そう、私もブーン系スレに参加していたメンバーでした。
初期の参戦ラッシュでもみくちゃにされて、結局断念しちゃったけど。

いわゆる盤外戦術の大御所がスレ主だけあって、本編以外の所で色々と騒動があったけど、今回はあえてそこらへんには言及せずシナリオのみについて語ろうと思います。

ブーン系スレ。
あらすじを簡単に説明すると、舞台となる現代ベースの大都市に、いくつもの平行世界から召喚されたPLたちが、『文明』というアイテムや、『進研』『公文』『休鉄会』といった組織、『ロールの強制』という現象に悩まされながら、異世界に自分たちの居場所を得るために戦っていく……というお話。

『イデア』というキーアイテムを巡るシナリオだったはずだけど、これを扱っていたGMが退場してしまったので、実質的に上記のようなお話になっていたと記憶しています。

感覚的には、昔NHKで放映されてた『ツバサ・クロニクル』に似た感じの話かなー、というイメージ。

さて、目的もわからず集められた異世界人達は、舞台となる世界で強烈な洗礼を受けます。
それが、『文明』と呼ばれる超常現象を引き起こすアイテムと、それを悪用する者たち『進研』との戦闘。
この文明の設定がなかなかユニークで、かつかなり作りこまれています。
簡潔に説明すると、『とある"因子"が蓄積されることで突発的に超常の力が宿った日用品』。
つまり、この世界の連中はみんな、ドライヤーやらサングラスやら万年筆やらで戦っているのです。

ここが、ブーンスレ最大の特徴にして見所だと思います。
この世界では、文明が宿ることが事故や災難といった扱いになっています。
普段使いの日用品が、突然人を殺せるような力を持ち、そしてそれを知らずに使ってしまったら……。
そういう日常に潜む非日常との付き合い方が、『進研』や『公文』といった組織を成り立たせ、社会に組み込まれている。
それがよく世界観に顕れていて、これだけでも一本話が書けそうなのが素晴らしい。

惜しむらくは、そういう「裏テーマ」みたいなのを理解できてない参加者が多かったということ。
ナイフや拳銃ならともかく、馬鹿でかい剣や槍の文明が出てきた時はとても歯がゆい思いをしました。
普通武器にならないものが武器になってしまう世界観が魅力なのに、そんなファンタジーな武器出してどうするよ、と。
これが、剣や槍を出すのが異世界人の側だったら、それはそれで面白くなったと思います。
住んでる世界が違うってことの何よりな表現になりますからね。
しかし、舞台世界の住民が剣やら槍やら担ぎだしてきちゃったらそれはもうただのトンチンカンではないでしょうか。

さて、異世界人たちを苛むのは敵対組織だけではありません。
文明ヤクザにさらわれた仲間を救出した夜、彼らは原因不明の奇病で倒れることになります。
ある者は高熱に意識を奪われ、ある者は身体が透け始めて最後にはその世界から消滅してしまう、恐ろしい病。
その世界にのみ根付く=異世界人たちに抗体のない病原菌の仕業かと疑いもしましたが、実状は違いました。
『ロールの強制』。異世界人たちはこの世界に喚ばれたさいに各々の役割(ロール)を持たされており、
これを順守しなかったために世界そのものから制裁を加えられていたのでした。

役割を果せることで奇病から立ち直った異世界人達。
奇しくもロールの強制を経験することで、彼らがどうしてこの世界に喚ばれたのか、その謎が少しずつわかってきました。
しかし、未だ文明使い達による襲撃の不安は残ります。謎を解く前に殺されてしまっては元も子もありません。
世界に対して向き合うには、その世界においての立場が必要。
そしてこの世界における立場とは、そのまま文明に対する理解度や所持する文明の強さにつながります。
そこで、異世界人たちはここで初めて能動的に、文明と向き合うべく、文明を扱う闇マーケット「文明市」へ向かうのでした。

私は復帰できる機会を伺おうとこの辺までROMっていたのですが、この直後に例のブーン騒動があって、
ブーン系スレは空中分解。一番おもしろくなるところで終わってしまいました。

後々から読み返して思うに、ブーン系スレはできる人とできない人の差が激しかったように思います。
できる人はGMの放り出した設定をちゃんと受け止めて、その人独自のテイストを施した世界観を作れていました。
しかし、できない人は本当にレスを読んでるのかすら不安になるほど。
先述した刀剣の文明なんかもそうですが、自分のやりたいことありきで世界観をねじ曲げてしまうから質が悪い。
ここらへんのコンセンサスをもっと徹底できていれば、ブーン系の末路はもっと変わったものになっていたのではないでしょうか。

ブーン系スレレビュー・シナリオ編。
こんなところで、筆を置かせていただきます。

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