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「なりきりネタなんでもあり板」で日々プレイされている「TRPGスレ」のレビューブログです。 TRPGスレについてはhttp://www43.atwiki.jp/narikiriitatrpg/pages/56.html参照

2024年10月15日 (Tue)
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2012年08月19日 (Sun)
こんばんわ。
最近とみに忙しく、このままではサブカルチャーから疎遠になってしまうと感じ、
日常に30分だけフリーな時間をつくってアニメを見るようにしています。
今見ているのは「この中に一人、妹がいる!」という今期アニメ。
主人公に迫る五人の結婚候補の中に、一人妹が紛れ込んでいるという推理モノの皮をかぶったラブコメです。
女の子たちはみな主人公に好意的かつ女の子同士の仲も良く、主人公もまんざらではない感じで丸く収まりそうなのですが、
五人のうち誰かは血の繋がった妹だとしたら、おいそれと手を出すことができなくなってしまう。
しかも妹側は自分が妹であることを自覚しているので、時折愉快犯的に正体を隠して主人公を翻弄する。
ほどよい緊迫感と生殺し感、そして女の子の可愛さをお楽しみ頂ける、愉快な実況向けアニメです。
忙殺されがちな日常の疲れを爆笑で癒してくれる、オススメの一作です。
 
というわけで、今回はまさに『日常』を題材とした学園ものスレのレビューをします。
完結したのはつい最近。まだdat落ちもしていないのでスキマ時間に携帯でログを追うのは造作も無いことでした。
 
学園もの。
広大な敷地と膨大な生徒数を誇る超巨大学園で、大小様々な依頼を受ける「N2DM部(なんでも部)」の活躍を描いています。
まとめ役の部長を筆頭とした個性的なメンバーは、全員が一癖も二癖もある奴ら。
そして彼らを待ち受ける依頼もまた、一筋縄じゃいかないのっぴきならぬ事情ばかり。
ちょっとした小競り合いの仲裁からガチ犯罪の解決まで、幅広く立ち向かっていく厄介者たちの物語です。
 
スレ主たる部長も言及していましたが、初期のノリはまんまスケットダンスですね。
体育祭編のあたりから登場人物達の超人ぶりに磨きがかかって、めだかボックス化した感じです。
有能かつアクの強い連中が集まって問題に立ち向かうという点でレギオンみたいなノリも見受けました。
まあこれは、レギオン自体がいわゆる物語の典型的なフォーマットを踏襲しているせいでもあると思いますが。
 
さて、学園ものを語るにおいて外せないのは、やはり「キャラの濃さ」でしょう。
お二方のブログでも言及されていましたが、このスレはPCからNPCまでとにかくキャラが濃い。
N2DM部の面々を始め、女子剣道部、生徒会役員、風紀委員・・・
普通、NPCが濃くなる時はシナリオ内で重要なポジションに昇格するためなのですが、学園のNPCはチョイ役の域を出ません。
チョイ役なのに、濃い。
これはNPCの完全な共有化ができていたからだと思います。
誰か一人の専有キャラになるのではなく、皆が自由に個性を追加していけたからこそのこの濃さです。
 
そしてPC、プレイヤーキャラの濃さもまた群を抜いています。
学園ものスレは大正スレのようないわゆるクエスト制になっていて、都度飛び込んでくる依頼をその場のメンバーで解決するというもの。
そのためかどうかはわかりませんが、構成メンバーは結構ころころ変動します。
部長によって定められた定員五人の中で、欠充員を繰り返しているわけですが、こうなると一つ問題が出てきます。
新規に参入したメンバーは、当然ながら前のエピソードに参加していないので、仲間と過ごした思い出に格差が産まれます。
また新入メンバーということもあり、同僚もなるべく早くに新規の活躍機会を作ろうとするので、ますます扱いの差が大きくなる。
 
私はこれを、『レギュラーキャラのゲスト化現象』と呼んでいます。
既存のメンバーは、どうしても新規メンバーを接待する空気になってしまうので、お客様感が拭えなくなってしまうのですね。
商業作品で言うと、ワンピースのサイボーグと骨あたりが未だに一味に馴染めてない感じを思ってもらえると適当です。
 
しかし、学園ものにおいてはそのお客様感が一切漂っていないというのが私的に好印象でした。
新規に参入したばかりのメンバーが、さも昔からいたかのように違和感なく受け入れられる。
それでいて、活躍の機会も他メンバーに埋没していない。
『学園モノ』というタイトルまんまなジャンルの特徴として、古参も新参も同じ場所で生活していたという共通基盤もあるのですが、
やはり旧知の友人のように登場した途端からイジり倒せる参加者たちの引き出しの広さ故ではないでしょうか。
 
学園ものの最大の魅力は、このキャラいじりにあると私は思います。
ジェンスレの大先輩もそうでしたが、同僚によってイジられて印象深い良キャラになった例をいくつか見たことがあります。
そもそも「イジり」とは、よほど親しい友人でもない限り関係崩壊を恐れてなかなかできないものです。
逆に言えば、中の人同士できちんとコンセンサスさえとれていれば、同僚いじりはこの上ない親しさの描写になるわけです。
このスレでは、全ての参加者が暗黙の了解でイジりを受け入れ、相手を弄っていたのでしょう。
 
そして、本記事の表題にも書いた、登場人物全員「前作主人公」。
N2DM部メンバーは、部長も含め全員が、高等部という現在に対する『中等部時代』という過去を持っています。
中等部から高等部に上がるタイミングで何らかのターニングポイントがあって、最終的に部長の下に集った者達です。
この中等部時代というのが、また現在の姿からは想像もできないような壮絶な過去編を匂わせています。
福本伸行「天」における赤木しげるの存在のような、スピンオフで読みたくなるようなエピソード。
それを、N2DM部の全てのキャラが持っている。
全員が、学園ものという物語の前日譚で主人公をやっていてもおかしくない。
つまり、既に掘り下げの下地が完成した状態で参加しているわけで、なればこそ強烈な個性を漂わせているのだと思います。
 
さて、そんなN2DM部の面々ですが、冬の始めのある日、とある事件に遭遇します。
その事件は、N2DM部に甚大な衝撃を与え、ひいては学園全体を巻き込む戦いへと発展していきます。
彼らはそこで、『学生』という身分と『学園』という場所について、今一度考えさせられることになります。
最終章、学園ものというスレのテーマに関わるストーリーになっていきますが、その話はまたいずれ。
 
ご清聴ありがとうございました。
 

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